2010年04月09日
お花見三昧♪~名の無い位牌
青く澄み渡った空の下
酔うほどに咲き乱れる満開の桜・・・
雪のように舞い散る姿を
こんなにも胸にしみて美しく
悲しくも感じるのは
ここが
愛護センターを臨む公園だからでしょうか・・・
花の白は 悲しい・・・
ほんの少し前
まだ
桜がつぼみを固く握って開こうとはしていない頃
センター横の石碑の文字が
白い菊の花に埋もれているのを見ました
ここで命を絶たれた動物たちの
慰霊祭があったのです
「共生」
共に生きて
幸せにはしてやれなかった
何千もの小さな命
菊の花の白い色に
私は、かつて保護棟で見た
ある小さな犬のことを思い出していました
処分室へと続く扉の手前
保護期間の
最後の時を過ごす部屋を訪ねた時のことでした
吠えたり 唸ったり
格子の間から鼻を突きだして
通る人の関心を引こうと必死でアピールしたり・・・
たくさんの犬の鳴き声が響き渡る中に
白く長いほつれ毛の塊のようになったその犬は
格子から離れた向こうで
こちらに背中を向けて座り込んで
じっとうつむいたままでいました
「もう全然ご飯を食べないんです・・。」
案内の職員が言いました
まだ5~6歳くらいの若さで
どこも具合悪くはないらしい
格子の前に吊られた記録票・・・
毎日、健康状態をチェックして書き込むその票にも
ここに来てから
まったく食べていないことが記載されていました
「この票が、この子の位牌代りになるんです。
慰霊祭には、これを祭って、お花を供えて手を合わせます。」
名前の無い位牌・・・
ここに来た日付と、健康状態と
保護されたのか、持ち込まれたのか
その経緯を選んで丸をつける欄があるのみ
その子が丸印を付けられている
「不用犬」の文字に
胸を突かれました・・・
呼んでも、ピクリとも反応しない
うなだれた小さな背中
この子は もう
何も期待していないんだ・・・
私は
かつて勤めていた人間の介護の現場でも
こんな姿を幾度か目にしたことがありました
生きる意味を失った人が
消極的な自殺を図るのです
食べることを拒絶して・・・
明日には
骨のくずになってしまう
白い小さな体
殺処分はかわいそう?
いや もしかしたら
この子はここへ来る前に
「死ぬ」よりつらい「生」を
強いられてきたのではないだろうか・・・
命を絶たれる そのことよりも
私には
それが辛くてたまりませんでした
センターへ続く山の道沿いにも
桜がたくさん並んでいます
花に見送られながら
今日も 犬たちがここを行くのです
戻ることのない
あの扉へ続く道を・・・
はらはらと
静かに舞い散る花びらは
名のない位牌で送られた
あの子らの魂を見送っている
桜の涙に違いない・・・
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