2011年09月04日
とんぼ
夕べは、よく眠りました。
今朝、目覚めると
寝っ転がったその場所から
広いサッシ窓の向こうに
雲の流れる空が見えていました。
このカーテンを開けた超早起きの夫が
傍のテーブルで、
ひとり静かに朝ごはんを食べていました。
ミンちゃんが居なくなってから
私はずっとひとりでリビングに寝ています。
リビングには、
ミンちゃんのお骨や写真や
お供え物を並べた場所がありますが
ミンちゃんはそこには居ないと感じているので
そこに寄り添うというよりも
いつもの夫と同じ部屋よりは
気兼ねせず
泣きたい時に泣けるから・・・
目の前には
くぅちゃんのおしり。
いつも足元で寝ているくぅちゃんが
目覚めると、
私の胸元近くでこんな感じ~
寄りそってくれる温もりのあることは
本当に幸せなことですね。
夫が仕事に出かけてから
私もクッキーを連れて散歩に出ました。
もちろん、ミンちゃんも一緒に・・・
晴れよりも
心の馴染む空の色
台風の余波が
雲を急かすように流しながら
頭を垂れ始めた田んぼの稲を
さわさわと波たたせて通り過ぎて行きます。
道沿いの稲が
くぅちゃんとミンちゃんにお辞儀してるよ・・・
田んぼの景色に
実りのグラデーションが見られるようになってきました。
くぅちゃんは相変わらず・・・
天敵に警戒中。
・・・ん?
向こうに浮いてるのは
カメさんちゃうで~
あれは・・・
とんぼ・・・やね。
時々、
バタバタぴくぴくと全身を動かしながら
浮いたままで流れて行きます。
なんかしとるんかな?
いや、ちゃうな、あれは~
どう見ても、溺れとるとしか思えん・・・
なんでこんなことになったんやろ。
台風で飛ばされて落ちた?
それとも、
もしかして、もぅ寿命で
飛び立つ力が無いんやろか・・・
時々、必死でもがいては
あきらめたように動かなくなり・・・
繰り返しながら流れていくその様が
私には、
なんだか
苦しがっていた時の
ミンちゃんに重なって見えていました。
助けてやりたいけど、手が届かない・・・
流れの少し先に水路を横切る橋があったので
あそこまで流れてきたら
すくい取ってやろう・・・と
先回りして待ちました。
確実に救えるように
引っかかりの良いティッシュ付きの
「ウンチ袋」手に・・・
そして、
無事救出。
羽根は破れて
すぐに飛び立ちそうな様子はありませんが
足で目ん玉をなでる仕草を繰り返しています。
まだまだ元気そうに見えるけど・・・
しがみついた紙の上で
体が斜めに傾いていて
なんか、
ミンちゃんみたいやね・・・
水路から離れた草の茂みの中に
そっと止まらせてやりました。
ねぇ、くぅちゃん、
あのとんぼ、
またお空を飛べるかね・・・
それとも、
もっともっと遠いお空の彼方に
昇って行くんかね・・・
雲の隙間から
少し明るい空がのぞき始めました。
今日はよいお天気になるのでしょうか。
もぅ少し、
雲のある空でいてほしいな・・・
まあるちゃん、すごい〜と思ったんやけど
そういうことだったのね
きっと元気になるよね
よくぞトンボを救ってあげてくれました。
ミントちゃんの化身だったかも知れないです
>もっともっと遠いお空の彼方に
昇って行くんかね・・・
ここで私はジーンとしてしまいました。
救ってあげたい気持ちで いっぱいです
母が亡くなった時 こんな私でも ボロボロでした
振り返ってみれば 時の流れが 私の心の整理をしてくれたような。。。
何ヶ月かたったら
ゆ~っくりでいいからね
また まあるさんの笑顔 待ってるよぉー
言ってるのでのぞいてみましたら。。
一番恐れていたことがおきてしまったのですね。
私も、胸がいっぱいです。
ミンちゃんの優しい笑顔が見られないのは、本当にさびしいです。
それと、ベルが旅立ったときを思い出してしまいます。
なんとかしてやりたいのに、どうにもならず
後悔ばかりが胸をよぎりました。
どんな風に見送っても、満足いくことは無理だと思います。
はなも、後悔のないように、と思っても結局後悔が残りました。
まだまだ、涙が止まることは無理だと
思いますが
早くまあるさんの心が回復されますように祈ります。
そして、何よりも
ミンちゃんのご冥福を祈ります。
くうちゃんの存在、ありがたいですね。