2014年01月20日

阪神大震災からの教訓~その2





午後の部は

公益社団法人日本動物病院福祉協会の

柴内裕子先生のお話で始まりました。





「人と動物の絆(ヒューマンアニマルボンド)」を軸に

被災地で救護や復興支援にご尽力された方々の経験から

とっさの時に備えて

私たちは普段からどんなことをやっておくべきなのか

とても貴重な内容で胸を打つご講演でした。








「災害時に人の気持ちを守るための もう一つの命」



ペットはもはや家族同然の存在であることが多いので

その命を守ることは

飼い主さんの心や人生を救うことでもあります。



必要な備えができていなかったり

周りの理解や避難所の管理者の許可が得られず

同行避難ができなかった人たちは

階段の踊り場や、倒壊した家屋、車の中などで過ごし

体調を崩したり、必要な救護が受けられなかったりしました。





環境省や自治体は「同行避難」を勧めていますが

実際は避難所ごとの管理・指揮者の意向で

その可・不可が決められてしまうのが現状です。


東日本大震災では

避難所の外につなぐよう指示されて置いた犬たちが

2階に避難した子供たちや飼い主の目の前で

津波に飲まれて行きました。


後のシンポジウムの中でも

犬を連れて避難しようとされた方が

バスには乗せられないと

連れて来た犬や猫をその場で放すように言われ

それに泣く泣く従う人があったこともお話されていました。

自分の命は助かっても

私なら、きっと一生悔やんで生きる気力をも失う気がします。



せっかく避難所で同行避難を受け入れてもらえても

時間と共に高まる人のいら立ちやストレスから

問題視されて矛先が向けられてしまったりもしたそうです。



どうすれば、そんな状況を避けられるのか?



防災・災害対応を考える上で

「自助/共助/公助」という考え方があります。

 自助・・・自らや家族の命は自らが守ること、または備えること

 共助・・・近隣が互いに助け合って地域を守ること、または備えること

 公助・・・自治体をはじめ警察・消防

       ライフラインを支える各社による応急・復旧対策活動



ペットとの防災を考える上でも

やはりこの3つを意識して備えを行っていく必要があります


<自助として>


フードや水や常用薬など必要物資を備えておく
    

   ・とっさのときに首輪とリードが無いことが多いので

    必要最低限の物と一緒にクレートにくくりつけておく

   ・ローソク、長靴、手袋、大量の薄いプラスチックパックが役立つ

   ・猫の場合、トイレ用の砂も準備しておく

       慣れない場所ではできない子も多く

       新聞紙の上にいつもの砂が少しでもあれば可能に

   ・名札・マイクロチップを装着する

       名札は取れてしまうことがありマイクロチップの方が確実  
 
  

   ・長毛種の犬には周りに毛が絡むことが多いのでタイトな服を着せる     

   ・大型犬はがれきの上を歩けるよう、靴や靴下を準備して慣らしておく
   
   


十分なしつけと社会化をしておく

   呼んでも傍に来ない子や

   社会化が不十分で慣れない環境におびえたり

   吠えたり、威嚇したり

   排泄のしつけや管理きちんとできていない子は

   助けたり、同行避難することはできません。


   ・呼んだらすぐ傍に来て、リードが付けられる

   ・机の下で、フセ・マテができる

   ・一緒に階段や山道を走れる

   ・耳、尾、首、足など体中を触れる

     とっさの時に掴んだり、けがをした時に

 
 
   ・誰にでも抱かれる

   ・クレートに入れる

   ・クレートの代わりに段ボールを使うことが多いので

    段ボールに入って落ち着くことができるようにしておく


必要なケアをしておく


   ・狂犬病の予防接種、混合ワクチンの接種をしておく

   ・フィラリア予防をしておく

    
   ・避妊去勢をしておく

    していない子は、他の傍で管理すことができません

   ・体を清潔に保つ

    汚い子、臭い子は同行避難は無理

    (体だけでなく、歯石による臭いも相当なので要注意)

   

<共助として>


普段からペットも含め近所と顔見知りになって仲良くしておく



<公助として>


避難所など、その場のリーダーになる人の考えを変えておく

   ・・・ペットも受け入れてもらえるように~





柴内先生のご講演に続いて

ペットの救護対策にかかわりをもつ関係者が揃っての

シンポジウムがあったんですが




そこにご出席されていた

防災訓練活動に熱心な地域の自治体関係者の方ですら

ペットの避難についてはまだほとんど意識したことが無くて

これからの課題であるとおっしゃっていました。


今回のイベントにはたくさんの自治会関係者が

おいでくださっていたようですし

こういった機会をきっかけに

ペットの救護も含めた防災のあり方を

考えていただけるようになるとうれしいなぁと思います。


また、ペットを飼っている人も

避難訓練にはペットも同伴することで

そういったケースへの対応を促すことになりますから

積極的にアプローチしていく姿勢も必要です。



また、普段から地域のつながりを大切にして

「共助」の意識を高めることで

ペットのみでなく

例えば一人暮らしのお年寄りへの対応など

あらゆる状況への対処が可能になると思われます。





シンポジストには

日本動物福祉協会の山口千津子先生が

飛び入りでご参加してくださるなど

ビックリするほど素晴らしい講師が揃い

どなたのお話ももっと個別にじっくり聴きたい

そんな気持ちになりました。







これから

ペット同行可能な避難所など

「公助」の部分のシステムは

徐々にではありますが整って行くと思います。


でも、やはり一番大事で不可欠なのは

「自助」の努力です。


シンポジストのおひとりがおっしゃっていました・・・


  「同行避難は権利ではありません。」



そうなんですよね。

普段から、狂犬病の予防接種やワクチン接種をして

社会に対する公衆衛生上の義務を果たし

きちんとしつけや避妊去勢を施し、マナーを守り

やるべきことをやって「自助努力」をした上で

初めて「配慮してもらえる」ものなのだと思います。





散歩やしつけや社会化の努力もせず

予防接種やノミダニフィラリア予防や避妊去勢もせず

歯石まみれの口でほったらかしの

「人には迷惑かけてないし~♪(犬にはかかってると思うけど)」

という飼い主さん・・・


良くあるんですよね・・・残念ながら。


災害時には

それらをするしないが

生きる死ぬを左右するほどのことにつながると

しっかり認識して欲しいです。







(続きます~)




















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